全米の学校で夏休み明けの新学期が始まる中、各地であらたな感染が確認され、コロナ禍の学校再開についての議論が続いています。
少なくとも全米36州で大学内での感染者数が増加しています。ミシシッピー州では、200人以上の生徒の感染が確認され、1000人以上が隔離されました。ある小学校では対面式授業を始めて1週間で閉鎖になっています。アラバマ州の高校ではフットボールの試合に家族など大勢のファンが訪れ、校長は今後の試合について懸念を示しています。
校長 「感染が発生したら今シーズンはなくなる。選手やチアリーダーたちに全試合させるのは心配だ」
新学期が再開して370人以上の感染者を出したインディアナ州のノートルダム大学では、学生新聞が社説欄で「訃報記事は書きたくない」と訴えました。
学生新聞編集者「みんなで取り組めば感染は防げるわ」
オハイオ州立大学では大学生がパーティーで密集する写真がSNSで広まったのを受けて、大学は10人以上の集会を禁止し、そうした集まりに参加した学生は停学処分にすると警告を発しました。 ノースカロライナ大学チャペルヒル校でも授業再開早々、感染が拡大したため、今学期全ての授業をオンラインに切り替えることになりました。このため今日と明日の授業は中止され、寮に入ったばかりの学生が一斉に キャンパスから出る引越し作業に追われています。