感染拡大が治らないコロナ禍の中での学校再開をめぐる議論は続いています。
全米各地で学校再開の是非を問う、賛成派と反対派の双方のデモが行われています。
賛成派「精神衛生上よくないので対面式授業に戻って欲しい」
反対派「子供を学校に戻すのは生死に関わることよ」
ジョージア州では学校が再開し子どもたちが登校しました。マスクは任意で義務化されていません。ジョージア州のグウィネット群では、学校が再開される前から教師や職員300人近くが感染または感染者との濃厚接触で欠勤しています。ミシシッピ州やインディアナ州などでは学校再開に伴い、生徒や教師の間で感染が拡大する事例が相次いで報告されています。
母親「ほらみなさい、と思ったわ」
CDC疾病対策センターは、先週末発表した報告で子どもが集まる場所の感染事例として6月にジョージア州で行われたサマーキャンプをあげています。キャンプには363人の子どもたち、123人のスタッフ、138人の研修生が参加。参加者全員に直近12日以内の感染検査で陰性の証明書の提出が義務付けられていました。しかし、キャンプが始まると、すぐに数名が体調を崩し、その後、344人を検査したところ、およそ76%にあたる260人が陽性であることが判明しました。CDCは感染が拡大した原因として、マスクの着用が義務付けられていたのはスタッフだけで子どもたちはしていなかったこと、大声で歌ったり応援をしていたこと、そして部屋の換気が適切ではなかったことなどを指摘しています。CDCはまた、この事例をもとに子どもも年齢を問わず感染し、感染源になる可能性があると結論づけています。