新型コロナウイルス感染による死亡者数は19万人をこえました。開発中ワクチンの1つに副作用の可能性があると報じら☝ていましたが、その症状などの詳細が明らかになりました。
副作用の可能性が報じられているのは、オックスフォード大学とイギリスの製薬大手「アストラゼネカ」が共同で開発中のワクチンで、現在、臨床試験は一時中断されています。イギリスでの治験に参加している女性1人に、ワクチン接種後、横断性脊髄炎とみられる症状があったということです。これは、まれに見られる脊髄の炎症で、重度の神経障害をもたらします。治験参加者の女性は、回復しているということです。臨床試験を再開するにはというABC記者の質問にブラウン大学公衆衛生学部アシシュ・ジャー学部長は「全ての治験参加者に症状がないか確認し、ワクチンが症状に関係しているのかを調べます。」と答えています。アストラゼネカは、8月の末から 治験の最終段階に入っており、アメリカで最終段階の治験を行なっている 3社のうちの1つです。アストラゼネカの臨床試験は 全米62箇所の施設で行われており、いまのところ再開の目処はたっていないということです。ワクチンの臨床試験でこのような中断はめずらしくないということですが、開発が競われているだけに、9日、アストラゼネカの株価は一時、値を下げました。
一方、新型コロナウイルスの被害が 一時は全米で最も深刻だったニューヨーク市で、屋内での飲食が 今月30日から再開されることになりました。収容率は、25%に制限し、客は、グループにつき1人の連絡先を店に提出することが求められます。
そうした中、全米にようやくマスクの着用の重要性が伝わってきたことが見えてくる調査結果が出ています。ピュー・リサーチ・センターが8月に行なった世論調査によりますと、85%の人が店舗やオフィス内でいつも、またはほとんどの場合マスクを着用していると答え、6月の65%を大きく上回っています。 依然、支持政党によって差がでており、マスクを着用していると答えたのは、民主党を支持する人の92%に対し、共和党を支持する人は76%。しかし、その差は6月の段階では23ポイントだったのが8月は16ポイントと縮まっているということです。