アメリカ西部の山火事は、14州に拡大しています。カリフォルニア州では史上最悪の被害をもたらしています。
カリフォルニア州では、北西部のおよそ30カ所で大規模な山火事が発生、1カ月近く休む間もなく消火活動にあたっている消防隊員もいます。山火事が発生しやすいシーズンが今後3~4カ月続く中、今年に入ってからの焼失面積はすでに300万エーカーにもおよび、過去最悪の被害をもたらしています。
オレゴン州では、知事が9日、州全域への非常事態宣言を発令し、現在、州の人口1割にあたる50万人以上が山火事により避難しています。オレゴン州での山火事による死者はきのうの時点で3人確認されています。うち2人は、13歳少年とその祖母で、車の中から遺体で発見されました。ジャクソン群メドフォード近郊では、およそ600 軒が焼失しました。避難していた住民らは、自宅にもどり跡形もない我が家を見つめ、「無事に避難できたのが驚くほどの被害です」と語りました。
ワシントン州では、1歳の男の子が山火事で亡くなりました。この3日間で、60万エーカーが焼失しており、ワシントン州知事は、この大規模な山火事について「気候変動による災害と考えるべきです。あまりにも被害が大きすぎます。」と語っています。