コロナ禍での追加経済対策法案が待たれる中、トランプ大統領のツイートが物議をかもしています。
6日火曜日、トランプ大統領は、与野党で続いていた追加経済対策の協議を11月の大統領選後まで停止するとツイッターに投稿しました。これを受け、ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は大幅に下落しました。一方で、同じく6日、連邦準備制度理事会のパウエル議長は、追加経済対策がすぐにでも合意に至らない場合、経済的な悲劇を招くし、「失業期間が長引いている人が多く、さらなる支援が必要だろう。支援が過少であれば、景気回復は弱まり、家計や企業を不必要に苦しめる。」と警告しています。ニューヨーク州に住む新型コロナウイルスの影響で失業した母親は、トランプ大統領のツイッター投稿を見て、不安な胸の内を語りました。「えっ...?と思い がくっと落ち込みました。子供のことを思うと怖くて。その日暮らしで先が見えず怖いです。」
その後、トランプ大統領は、航空会社や中小企業への支援や、個人を対象とした1200ドルの直接給付金などの法案が議会を通過すれば、すぐにでも署名すると前言撤回ともとれるツイートをし混乱をもたらしています。7日水曜日以降も、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長の間で法案ごとの協議が 進められていますが、いまだ追加経済対策への進展はみられていません。