ハリウッドセレブなど裕福な家庭の親たちが、贈賄などの不正行為をして子供を有名大学に入学させたとするスキャンダルで、実刑判決を受けていた女優、フェリシティ・ハフマン被告が刑務所に収監されました。
ハフマン被告は、1万5000ドル(約160万円)の賄賂を払って娘の試験結果を改ざんした罪に問われました。被告は先月、禁錮14日の実刑判決を言い渡され、今月15日にカリフォルニア州オークランド郊外にある、ダブリン連邦刑務所への入所手続きを行いました。
元連邦検事のトニー・ブラス氏は、このダブリン連邦刑務所について、「刑務所の周囲には有刺鉄線もない。警備は最小限で、刑務所の中で最も軽い。囚人たちが恵まれた生活を送れる、好待遇でよく知られた刑務所だ」と語ります。刑務所の資料によりますと、起床時間は午前5時で、受刑者たちは所内で本や雑誌を読むことが許されるほか、刺繍や折り紙などの工作の時間が与えられ、必要な道具も支給されるということです。ハフマン受刑者は、この刑務所で14日間の刑期を終えた後、1年間の保護観察と、250時間のボランティア活動が義務付けられます。
一方、このスキャンダルで起訴され、無罪を主張している女優のロリ・ロックリン被告とその夫は、今後裁判で争う意向です。ロックリン被告は、2人の娘をアスリートと偽り、50万ドルを払ってUSC・南カリフォルニア大学に入学させた罪に問われていて、有罪になればハフマン受刑者よりもはるかに重い刑が言い渡されると見られます。