オクラホマ州当局は4日、窃盗や器物損壊、麻薬所持といった、比較的軽い罪で収監された受刑者462人を一斉釈放しました。1日で釈放される受刑者の数としては、アメリカ史上最も多いということです。州刑務所の前では、家族との数年ぶりの再会を喜ぶ多くの受刑者の姿が見られました。
この措置は、今月からオクラホマ州で、軽犯罪向けの刑罰を軽減する州法が施行されたのを受けたもので、今回釈放された受刑者たちを含め、合わせて527人の釈放が認められました。
オクラホマ州は、全米で最も刑務所の収監率が高いことで知られ、その割合は10万人あたり1079人、100人に1人を超える計算になります。高い収監率の一因として、オクラホマ州が犯罪に関してより厳しい法律を設けていることがあり、オクラホマ州のスティット知事は今回の措置を、「時代にそぐわない法律を改め、更生する意思のある人にセカンドチャンスを与えるもの」と歓迎しています。
オクラホマ州はこの措置により、州内の刑務所にベッド2000台分の空きが確保でき、およそ1200万ドル(約13億円)相当の経費が節約できるとしています。