先週、フロリダのホテルのプールで3歳の女の子が溺れる事故があり、偶然休暇で訪れていたニューヨークの救急隊員らに、無事救助されました。女の子の母親は、家族とプールから上がろうとした時、女の子の姿がないのに初めて気づいたと言うことです。今年3月にはサウスカロライナ州で、12歳の男の子がプールの排水溝に足を挟まれてしまい、男の子は救助されるまで数分間、水中で身動きが取れなくなりました。
ABCニュースでは、子供が溺れたとき、大人はどれだけ早く気付けるのか、子供を持つ親数名の協力を得て検証しました。夏場のプールの様子を再現するため、大人たちには近くでバーベキューをしたり、隣接する庭で大人同士での談話や、別の子供の面倒を見るなどしてもらいます。そのうち、予期せぬタイミングで訓練を受けたスタッフがプールの中で溺れるふりをします。しかし、3分近く経っても誰ひとり気づく気配はありません。溺れる人が増えても、他のことに気を取られ、誰も気づきませんでした。
ABCニュースでは専門家の話として、大人が何人かいると「誰か他の人が様子を見てくれているだろう」と錯覚しやすいと指摘しています。専門家は、監視員のいない家庭のプールなどでは、監視役を必ず1人決め、集中力が続く15分をめどに交代することを勧めています。