自分を赤ちゃん専門の写真家だと偽り、母親から子供を誘拐しようとした30代の女が、ワシントン州で逮捕されました。逮捕されたのは、去年コロラド州で市長選に立候補していた、ジュリエット・パーカー容疑者38歳と、16歳の娘です。
パーカー容疑者は、「自分のポートフォリオを作りたいので、無料で赤ちゃんの写真撮影を行います」とフェイスブック上で呼びかけ、これに応じたワシントン州の女性から、赤ちゃんを誘拐しようとしたということです。捜査当局によりますと、女性は生まれて間もない娘の写真撮影のため、3度に渡ってパーカー容疑者を自宅に招きました。しかし3度目の撮影日、容疑者の娘が差し入れに持ってきたカップケーキを食べたところ、急に体調に異変が起きたということです。
女性はパーカー容疑者らを追い出し、警察に通報。容疑者は逃げる前に自分と赤ちゃんとの写真を撮り、部屋から全ての指紋を拭き取った上、女性の家の鍵を盗んでいったということです。
最近男の子が生まれたばかりの別の女性も、フェイスブックの呼びかけに応じたと名乗り出ています。しかしこの女性は、「男の子の写真は撮らない」と容疑者から断られ、被害を免れました。捜査当局は、「容疑者が探していたのは生後5週間以内の女の赤ちゃんで、誘拐して自分の子供として育てようとした」と話しています。捜査当局は、他にもパーカー容疑者と連絡を取ったとの報告を10人以上から受けたとしていて、これらの人に詳しく事情を聞くことにしています。