感染拡大防止のため、全米各地の学校では、新学期をオンライン授業で始めています。 しかし、オンライン授業ならではの問題も浮上しています。
フロリダ州マイアミデイド郡では、今週、オンライン授業のシステムにサイバー攻撃がありました。 通信が遅くなる、ログイン画面から先に進まないなど、生徒20万人の授業に支障をきたす事態となりました。 マイアミデイド郡教育長官は「サイバー攻撃がありました。国外からと地元からのものがあります。」と語っていました。きのう、そのサイバー攻撃を行ったとしてマイアミデイド郡の高校に通う16歳の少年が、起訴されました。少年は自身の学校を含め、8回にわたり、サイバー攻撃を行ったことを認めています。コンピューターを使った詐称行為と教育機関に対する妨害の2つの罪に問われています。
カリフォルニア州タフトでは、今週授業中に子供が使用していたコンピューターにわいせつ画像が 突然現れる被害がありました。被害があった家では3人の小学生がそれぞれオンライン授業を受けていました。3人は違う学校の生徒で、授業に使っていたソフトウェアも異なりましたが、同じ家のWIFIを使用していました。これは、ズームボムと呼ばれる、ビデオ通話への侵入ではなく、個人WIFIへのハッキングと見られています。サイバーセキュリティの専門家は、まずは、既存のパスワードを変える、学校との専用ネットワークを設定する、セキュリティソフトを使うなどの対策を推奨しています。