アメリカ大統領選のいわゆる"キーステート"の一つ、ニューハンプシャー州で7日、民主党のイベントが行われ、候補者たちが集結。ひときわ大きな支持者の声援を受けた注目候補たちを、ABCニュースが取材しました。
いま最も勢いに乗っているとABCニュースが注目するのは、エリザベス・ウォーレン上院議員。特に女性からは圧倒的な人気を集め、支持率はこの2ヵ月で6ポイント上昇しました。その人気の秘密は一体何なのか、ウォーレン氏自身は、「何が問題かを指摘して、それを立て直すための具体的なプランがあることだと思う」と分析していました。
現在民主党で支持率10%超えを果たしフロントランナーとなっているのが、ジョー・バイデン前副大統領(27%)、バーニー・サンダース上院議員(19%)、そしてエリザベス・ウォーレン氏(17%)の3人です。トップのバイデン氏との10ポイント差のウォーレン氏にも追い上げのチャンスは十分ありそうですが、指名候補に最も重要なポイントを有権者に聞いてみると、「大統領になる可能性がどれだけ高いか」、特に「トランプ氏に勝てるなら誰でもいい」との声。民主党支持者の実に50%が、トランプ大統領をうち負かせることを必須条件としていて、この点では、前副大統領として知名度も実績もあるバイデン氏が群を抜いています。本人もすでに、本選でのトランプ氏との一騎打ちを見据えた様子を見せていました。
ただ、バイデン氏を含めた支持率上位3人に心配されているのが、その年齢。バイデン氏は76歳、サンダース氏は78歳、最も若いウォーレン氏でも70歳と、全員が70歳を超えています。この点に切り込む若手のライバルたちはそのパワーを武器に、「アメリカには今、若い世代のリーダーが求められている」とアピールしています。
※支持率などの数字は2019年9月11日現在の「ABCニュース/ワシントン・ポスト紙」の合同調査の結果を元にしています。メディアによって異なる場合があります。