2度アカデミー賞を受賞したハリウッドの大御所俳優、ロバート・デ・ニーロさんが、いわゆるパワハラやセクハラで、デ・ニーロさんの制作会社で専属アシスタントをつとめていた女性から訴訟を起こされました。
デ・ニーロさんを訴えたのは、元アシスタントのグラハム・チェイス・ロビンソンさんで、仕事で性差別を受けたとして、1200万ドル(約13億円)の損害賠償を求めています。原告代理人は、デ・ニーロさんが電話に出ないロビンソンさんに腹を立て、汚い言葉で罵ったと主張し、当時録音されていたボイスメッセージの音声を公表しました。そこではデ・ニーロさんが「お前は今スペインで 俺がいないことにせいせいしているだろう。電話にも出ないつもりか」「俺に対してよくそんな非礼な振る舞いができるな。今の役職が嫌ならそう言えば、望み通り飛ばしてやる。でも俺を恨むなよ」などと、憤慨しながら話す様子が確認できます。
訴状によりますと、デ・ニーロさんは、副社長に昇進したロビンソンさんに対し、「背中を掻いてくれ」と言ったり、シャツのボタンを止める、襟を正すなどの身の回りの世話を頼んだりしたほか、わいせつな言動もしていたということです。
一方で、ロビンソンさんの訴え以前に、デ・ニーロさんは今年8月、会社の資金を横領したとして、会社を通じてロビンソンさんを訴えています。デ・ニーロさんは、ロビンソンさんが自分の買い物に会社のクレジットカードを使ったほか、仕事中のNetflixの動画ばかり見ていて、"天文学的な"時間を費やした、などと主張していて、今回のロビンソンさんの訴えを馬鹿げていると一蹴しています。