マーベルやピクサー、21世紀フォックスなどの映像制作大手を次々と傘下に収めてきた巨大エンターテインメント企業、ディズニーが、動画ストリーミングサービス業界に参入。年々激化するストリーミング各社の競争に大きく揺さぶりをかけています。
ディズニーは今月12日、独自のストリーミングサービス「Disney+」を立ち上げました。コンテンツは、ディズニーが製作・配給するテレビシリーズ7500本、映画500本で、1920年代のデビュー当初のミッキーマウスのショートフィルムなどの今では貴重なクラシックの作品も見ることができます。
「Disney+」のラインナップにはピーターパンや白雪姫、アラジンといった、言わずと知れたディズニーの看板アニメ作品はもちろん、マーベルのスーパーヒーロー映画「アベンジャーズ」や「アイロンマン」、ナショナル・ジオグラフィックの自然派ドキュメンタリー、21世紀FOXの国民的アニメ「シンプソンズ」、「スターウォーズ」シリーズなど、ディズニー傘下各社の名作までをも揃えているのは、巨大企業ディズニーならではの強みです。
「ネットフリックス」「フールー」「アマゾンプライムビデオ」などに加え最近ではIT大手アップルも独自のストリーミングサービスを始めるなど、動画配信業界では次々と新たなサービスが生まれていますが、その利用者数も増え続けています。ストリーミングサービス全体の利用者数は、去年初めてケーブルテレビの利用者数を上回りました。
ディズニーのボブ・アイガー会長兼CEOは、ストリーミングサービスの醍醐味について、様々な時代の作品を、子供も大人も同じ目線で楽しめることだとしています。アイガー氏は、「Disney+」は「1920年代の元祖ミッキーマウスも、1930年代のオリジナルの白雪姫も、100年近く前から蓄積された名作を1つのプラットフォームに集約した、図書館のようなものだ。そこには新しい発見がたくさんあるだろう」と話しています。