コロラド州で酒気帯び状態の警察官が、警察車両の中で意識を失っていた問題で、検察は警察官を不起訴にすることを決定。警察の初期対応の遅れを非難しています。 事の発端は去年3月、コロラド州オーロラをパトロール中だった警察官ネイサン・メイヤーさんが、警察車両の運転席で気を失っているのが発見された事です。
車はエンジンがかかったままで、のちに病院が行った血液検査では、メイヤーさんから基準値の5倍のアルコールが検出されました。
しかし警察は、現場での呼気検査を行わず、その後もこの件に関する調査は一切行われなかったということです。
地区検察は今週、酒気帯び運転の十分な証拠がないとして、メイヤーさんの起訴を見送ることを決めましたが、当時速やかに調査を行わなかった警察の対応を強く非難しました。
当時現場にいたオーロラ警察のオキーフ副署長は、メイヤーさんの体に深刻な異変が起きたと思い、救助に回っていたと説明しましたが、一方で、アルコールの匂いをかすかに感じたとも報告しています。
オーロラ警察は、初めから酒気帯び運転として調査すべきだったと対応の不備を認め、今後は厳しい基準で職務にあたるよう、職員に求めていくとしています。