イスラエルとイスラム組織「ハマス」の戦争が激化する中アメリカではヘイトクライムの増加が懸念されています。
そうした中ニューヨーク郊外に位置する名門私立大学アイビーリーグの1つコーネル大学の生徒が大学のユダヤ人に対する脅迫文をインターネットの掲示板に書き込んだとして、逮捕されました。
逮捕されたのは、コーネル大学の生徒パトリック・ダイ容疑者21歳です。
ダイ容疑者はインターネットの掲示板に「ユダヤ人を大学から抹殺しなければならない。アサルトライフル、自動小銃を持ってキャンパス内にあるユダヤ人センターで乱射する」などとユダヤ人生徒の殺害を予告する書き込みをしていました。
FBI連邦捜査局は、この書き込みのサーバーアドレスを特定し31日(火曜日)にダイ容疑者を逮捕。
本人も罪を認めたと言うことです。
容疑者逮捕を受けてコーネル大学ユダヤ人センターは学生仲間の間でこのような憎悪が存在することに心が痛み、悲しく感じると、声明を出しています。
FBIもこの事態を近年稀に見る危険な状態だとしています。
実際にイスラエルとハマスの戦闘が始まってから、国内では多数のヘイトクライムが発生しています。
イリノイ州シカゴでは今月、パレスチナ系アメリカ人の6歳の男の子が、家の大家にナイフで26回刺されて死亡。大家は中東での戦争に腹を立てていたということです。
FBIは、ヘイトクライムの計画を未然に防ぐ対策を講じています。
ヒューストンに住むこの男は殺傷能力が高い武器の訓練を受け、過激な思想を持つ人たちと繋がりインターネットに爆弾の作り方やユダヤ人の殺害などについて投稿していました。
ラスベガスの男はユダヤ人上院議員の留守番電話に「邪悪だ」、「駆除してやる」などと反ユダヤ主義のメッセージを残し、上院議員に対する暴行や殺害を予告した脅迫罪などで訴追されました。
国内で高まるヘイトクライムへの危険性に対してテロ対抗措置専門家は現代の危機管理にはオンライン上の警備が必須で投稿などを監視しユダヤ系やイスラム教徒に対する脅迫を見逃さないことだ、としています。