イスラム過激派組織ISISに触発されたテロ行為とされる事件が各地で起きています。
12日木曜日、バージニア州ノーフォークのオールド・ドミニオン大学のキャンパスで銃撃事件があり、講師1人が死亡、生徒2人が負傷しました。容疑者は現場で死亡しました。容疑者は過去にイスラム過激派組織ISISへの物的支援を企てた罪で数年服役しており、FBI連邦捜査局はテロ事件として捜査を進めています。
一方、 7日土曜日、ニューヨークのマムダニ市長が住む、市長公邸グレイシー・マンション付近で右派による反イスラム抗議活動が行われました。同時にそれ対抗する抗議活動も行われていました。
そのデモの最中、午後12時過ぎ、男が手製の爆発物に火をつけ、デモ参加者に向けて投げ込みました。その後、もう一つの爆発物を別の男から受け取とり点火、その場にいた警察官らの近くに落としました。いずれも爆発はしませしませんでした。
容疑者は逃走を試みましたが、ニューヨーク市警に取り押さえられました。
捜査当局が爆発物を分析したところ、爆発物は死傷者を出す可能性のある即席爆発装置で、外側にはナットやボルトなどが入っていました。デモ参加者に投げ込まれた爆発物には、サタン(悪魔)の母と呼ばれる高性能爆薬・TATP過酸化アセトンが確認されたということです。TATPは過去10年間に複数のテロ攻撃で使用されています。 事件当時、マムダニ市長夫妻は不在でした。
9日(月)ニューヨーク市警 ジェシカ・ティッシュ本部長
「イスラム国に触発された
テロ行為として捜査しています」
逮捕されたのは、エミル・バラト容疑者(Emir Balat)18歳とイブラヒム・カユミ容疑者(Ibrahim Kayumi)19歳です。 2人はペンシルベニア在住で車でニューヨークを訪れ、犯行に及びました。
カユミ容疑者は、警察署でイスラム過激派組織 ISIS のプロパガンダを見たこと、 ISISに触発された行動だったと述べました。高校生のバラト容疑者は、ボストンマラソンよりも大きな事件を狙っていたと捜査当局に答えています。
9日月曜日、2人の容疑者は、外国テロ組織への物質的支援未遂や大量破壊兵器使用などの罪で訴追されました。2人に犯罪歴はないということです。事件の詳しい経緯や動機などはまだ明らかになっていません。
容疑者の弁護士
「バラト容疑者は高校の
レスリング部でプレーしていました
優秀な生徒でいい息子でした
それが突然100マイルも自宅から離れた
ニューヨークで事件に関与したんです」
記者
「テロ容疑ですか?」
容疑者の弁護士
「何の兆候もありませんでした
解明すべきことがたくさんあります」
事件で使われた2つの爆発物の他に、8日日曜日、バラト容疑者の家族名義の車が市長公邸から数ブロックの場所で発見され、車内には爆発物の部品や爆薬の成分を記したメモなどが積まれていました。また、9日月曜日には、他の爆発物がペンシルベニア州で発見されました。
ゾーラン・マムダニ市長
「はっきり申し上げます
ニューヨークではいかなる
過激主義も憎悪も許されない
ニューヨーカーでいることに
不安を感じる必要はありません
私はイスラム教のニューヨーカー
であることを誇りに思っています」
ニューヨーク市警は今回の攻撃についてアメリカによるイランへの軍事作戦との関連は見られないとしています。