先週土曜日ノースカロライナ州の2ヶ所の変電所が、何者かに銃で襲撃され、機械が破壊されました。 地域の広い範囲で、 まる4日間停電の被害が出て、住民一人が死亡しました。
12月3日土曜夜、ノースカロライナ州のほぼ中央に位置するムーア郡の変電所2ヶ所に何者かが侵入し、銃で変電所の機器などを発砲し、破壊しました。一時地域のおよそ4万5000世帯が停電しました。
捜査当局によりますと、犯行が 単独か複数でおこなわれたかはまだ判明していないが、「意図的な破壊行為」で、地域の電力供給を妨害することが目的だと見ているということです。
自治体では、氷点下に達した土曜夜から緊急事態を宣言し、電気のない住民たちに避難所を提供しました。
月曜日から学校も閉鎖され、病院では緊急用の発電機で電気を供給しました。地元当局では、住民一人が停電の影響で死亡したと発表しました。
当局は、変電所の銃撃事件に関連して、週末、SNSに投稿された、ドラッグクイーンの集会を妨害するとの、犯行予告を捜査しましたが、その投稿は誤りであることが判明しました。
しかし、以前にも白人至上主義者らが電力供給施設への攻撃を企ててきた経緯があります。
今年 2月には、白人至上主義者とされる3人が、電気 送電システムへの攻撃を計画して逮捕されていて、2021 年には、アイダホ州の電力施設への攻撃を企てたとして、元海兵隊員の4人が訴追されています。