カリフォルニア州では、山岳地帯への記録的な豪雨と大雪によって何十年にも渡り干上がっていた古い湖が姿を現しました。
水位は今でも上昇しており、 近隣や川の下流地域の洪水の恐れもあります。
現在は、乾燥した湖として、農地として開拓されているトゥーレアリ湖。カリフォルニア州中部に位置し、最大だったときはおよそ1800平方キロの広さを誇った湖ですが、ダムの整備や自然の地盤沈下などで何十年もの間、水が枯れ果てていました。
この冬、記録的な大雪がカリフォルニア山岳地帯に降り、少なくとも15本の川から運ばれた雪解け水によって再び姿を現しました。
一部の地域では深さが10フィートほどあり、今でも水が増え続けています。この地域が、乾くまでに何年もかかる可能性があると指摘する専門家もいます。
州当局では、ダムの放流で、水位の上昇を抑えらるとしていますが、ダムの下流の地域への洪水の懸念もあります。しかし山岳地帯の本格的な雪解けは5月下旬で、それまでに水位は下げられるという楽観的な見方もあります。
アメリカ国立気象局は、カリフォルニアのヨセミテ国立公園の川が今週末までに洪水の段階を超える可能性が70~90% あると推定していて、これからシーズンを迎える、ヨセミテ渓谷の主要道路が閉鎖される可能性も指摘しています。
州水道局 ブライアン・ファーガソン
「上流や川の途中などの場所で、水を流して水量を減らす方法もありますが、同時に州や国などの緊急援助なども必要だと考えられます」