先週末から、北はカナダ国境から南はメキシコ湾岸に至るまで、 アメリカの広い範囲で悪天候となりました。
中西部では、強力な竜巻や暴風、 西部では、熱波が押し寄せています。
25日日曜日から、アイオワ州、ミネソタ州、インディアナ州で少なくとも20件の竜巻が報告されています。
インディアナ州グリーンウッド市では、発生からほんの数秒で大規模な竜巻に変貌する様子が捉えられています。
アーカンソー州リトルロックでは、暴風雨によって住宅に木が倒れ、
2人が死亡しました。
気象予報によると、この暴風や竜巻などで、約6000万人が何らかの影響を受けるとされています。
一方、週末にかけて、西部のアリゾナ州からミシシッピ州までの
少なくとも9つの州には、熱波の警報が出ています。
コロラド州の西に位置するスプリングクリークでは、26日夕方に山火事が発生し 乾燥と高い気温で一気に広がり、およそ12平方キロメートルの地域が燃えていて 現在も鎮火の目処は立っていません。
23日に気温が摂氏48度に達したテキサス州ビッグベンド国立公園では、
父親と14歳の息子がハイキング中に死亡する事故が起きました。
一連の大型の暴風域は、東海岸に向かって進み、ニュージャージー州、ペンシルベニア州などでも竜巻や雷、暴風雨の警報が発令されました。
さらに、カナダで広がる山火事による大量の煙へも警戒が呼びかけられています。
この煙は、アメリカ中西部から東部までの広い範囲に広がっており少なくとも20州で空気質に関する警報が出ています。
シカゴやオハイオ州中心部などでは 今後も煙による大気汚染が続くとみられ、屋外での活動などを制限するよう、注意が呼びかけられています。