トランプ前大統領の不倫相手への
口止め料支払いに関わる不正を問う裁判で、
30日、陪審員による評決が出ました。
トランプ氏が罪に問われた34の重罪に対して、
陪審審が下したのは、全て有罪という評決でした。
この裁判は、28日火曜日に証人喚問と最終弁論が終わり、
翌29日水曜日から、陪審員のみで評決を話し合う「評議」が始まりました。
12人の陪審員は、いくつかの証人の証言の読み直しと、
陪審員としての心得や注意事項の再確認を裁判官に要求。
それ以外の時間は、陪審員12人が「評議」を続け、
30日の夕方に評決を下しました。
評決は、34の罪状に対して、全て有罪というものでした。
裁判を大きく扱ってきたアメリカメディアでは、
この日の夕方、陪審員らが帰宅準備をしているという内部からの情報で、
この日の評決は無いと見ていましたが、
突然、評決の発表がアナウンスされました。
テレビ解説者は、ここまで大きな注目を浴びてきた裁判にしては
異例の速さでの評決だと、指摘しました。
7月には、この34の罪状に対する量刑が、
裁判官から言い渡されますが、
メディアの多くは、トランプ氏が実際に
刑務所に収監されることは無いと見ています。
大統領選に関しては、多くのトランプ支持者は、
世論調査で、裁判で有罪になっても支持を続けると答えていますが、
有罪なら支持しないという人も数パーセントおり、
政治解説者は、激戦州と言われる州では、
少数でも票が動く事になれば、
状況は大きく変わる可能性があると解説しています。
6月にはバイデン大統領とのテレビ討論を控える、
トランプ前大統領ですが、裁判での有罪が
大統領選にどこまで影響するかは予想がつかない状況です。