スマホを使って遠隔で家の様子を確認できるホームセキュリティーシステムが一般家庭に普及しつつありますが、これによるハッキング被害が相次いで報告されています。
つい先日、人気のホームセキュリティー機器「Ring」を購入し、子供部屋にカメラを取り付けた、ミシシッピ州のレメイさんのお宅。8歳のアリッサちゃんが一人で部屋にいると、どこからともなく声が聞こえてきました。何者かがシステムをハッキングし、遠隔で部屋の中を覗いていたのです。声の主は「君の親友だ、サンタクロースだよ」などと告げた後、アリッサちゃんに何度も汚い言葉を浴びせたと言います。
「Ring」をめぐる同じようなハッキング被害は、ここのところ全米各地で報告されています。フロリダ州では、黒人の住人の男性に対してハッカーが「君たちの子供の肌は黒?白?」などと差別的な言葉を浴びせるケース、カンザス州では、ハッカーが居間の様子を覗きながら「赤ちゃん可愛いな」「今座ったな」「なかなか素敵なクリスマスツリーだ」「カメラを外そうとしているな!わかっているぞ」など、逐一コメントしてくるケースがありました。
こうした被害について「Ring」は、製品のシステムがハッキングされたわけではなく、個人のパスワードが盗まれたことが原因としていて、パスワードをなるべく予測できないものに設定し、こまめに変更するよう、利用者に呼びかけています。