11日に行われた、アメリカ大統領選2戦目、ニューハンプシャー州の予備選挙。民主党は、アイオワ州の初戦に続き、左派のサンダース上院議員と、中道派のブティジェッジ前サウスベンド市長が1位を争う展開となりました。
2戦目を制したサンダース氏。前回、4年前にクリントン氏に圧勝したニューハンプシャー州で、再び勝利を収めました。
しかし2位のブティジェッジ氏とは2ポイント差の接戦となり、ブティジェッジ氏にとって、アイオワ州に続く健闘ぶりを見せつける結果となりました。
また、先週の討論会での戦いぶりが評価された中道派のクロブシャー上院議員が、20ポイントを獲得して3位に食い込んで存在感を高め、今後に勢いをつけています。一方、有力候補と目されるバイデン前副大統領とウォーレン上院議員はともに1桁台と振るわず、バイデン氏については、開票結果を待たずに、今月末に予備選が行われるサウスカロライナ州に移動。自らの支持基盤である黒人有権者が多いこの州で票を確実にして、巻き返しを図りたい狙いです。
そうした中、アジア系初の指名獲得を目指していた実業家のヤン氏と、ベネット上院議員が選挙戦からの撤退を表明しました。今後は、ネバダ州、サウスカロライナ州と戦いが続き、来月には10以上の州で一斉に投票が行われるスーパーチューズデーを控え、候補者の絞り込みが一層進むのか注目されます。