新学期が始まるこの時期、学校に通う子供たちの安全を守ろうと、スクールバスに関する規則を今一度確認するよう、各地で呼びかけられています。
テキサス州ヒューストンで、今学期から幼稚園に通い始めた5歳のメリーナちゃんが、スクールバスから降車した直後、車に跳ねられそうになる出来事がありました。メリーナさんの母親、ジョセフィーンさんは偶然その様子を動画に収めていて、子供の安全を広く呼びかけたいと、動画を公開しました。 動画には、一時停止を無視した1台の車が、スクールバスの真横を、速度を緩めることなく通過する様子が映っています。ジョセフィーンさんは、「車がたった10秒止まってくれるだけで子供は道を渡り終えるのだから、規則をちゃんと守って欲しい」と語りました。
アメリカの大半の州では、スクールバスが一時停止サインを掲げている間、そばを通る車には停止することが義務付けられていますが、これを無視した車に子供が轢かれそうになるケースは全米各地で報告されています。実際に事故になったことで、1年間に6人の子供が死亡したという専門機関の調査結果も出ています。
インディアナ州では去年10月、スクールバスの横を走った車にひかれ、3人の子供が死亡する事故がありました。州ではこの事故を受けて、スクールバス関連の規則違反に対しより厳しい罰則を科す新たな州法が設けられ、この7月から施行されています。事故があった町、ロチェスターでは、町をあげた子供の安全確保に努めようと、先月から亡くなった3人の子供の写真をプリントしたバナーや看板をあちこちに掲げ、安全運転を呼びかけています。