警察官が、拘留中の容疑者ともみ合いになった際、スタンガンと誤って銃を発砲する事故が起きました。
先月3日、ペンシルベニア州のニューホープ警察署で、口論の末に恋人を脅迫したとして逮捕した容疑者を拘留していた時です。監視カメラの映像には、容疑者がベルトを外すよう指示された際に床に落ちた小さなプラスチックの袋を足で隠そうとする様子が映されています。その袋を確認しようとする2人の警察官と容疑者の間でもみ合いになり、スタンガンを使って抑えつけようとした時、警察官が容疑者の腹部に発砲しました。
警察官は、この時誤って発砲したことを認め、その後の調べでこの警察官が拳銃とスタンガンをどちらも体の右側に付けていていたことがわかりました。これは警察の規定には違反するものの、違法行為には当たらず、検察当局はこの警察官を罪には問わない意向を示しています。
発砲した警察官は今月10日にすでに退職しているということです。一方、病院に搬送された容疑者は命に別状はなく、現在は退院して保釈されていますが暴行罪などに問われています。