2日(水曜日)トランプ大統領は世界に向けて相互関税を発表しました。
ドナルド・トランプ大統領
「これは『解放の日』として
今後何年もこの日を振り返り、彼は正しかったと思うだろう
アメリカの歴史に残る最も重要な日の一つになるだろう」
トランプ大統領はこれで、Make America Wealthy Again, 「アメリカを再び裕福にする」とし自ら発表した相互関税を称えています。しかしメディアはこのあらたな関税で発生する物価の上昇を懸念しています。
AP通信
ポール・ワイスマン記者
「この関税はアメリカの輸入業者が支払うもので
最終的には消費者が払うことになる」
アメリカに輸入されるすべてのものに5日(土)から一律10%の基本関税をかけ、
それに加えて貿易赤字が多い対象国からの輸入品には相互関税が9日(水)から上乗せ されます。
トランプ大統領は、すべての商品はアメリカ国内で作れば関税はかからないため企業による投資が急増し雇用を生み出す。製造業がこれまでになく栄えるとしています。しかし企業が工場を移行するには数年かかりそれまでは関税による物価上昇が続き国内の製造コストがかさんでアメリカ企業がグローバルマーケットでの競争力を失うことが懸念されています。
AP通信
ポール・ワイスマン記者
「今日わたしが話を聞いた専門家は
これをアメリカ経済に大打撃になるだろうとしています」
アメリカ『解放の日』となった2日の会見は株価の取引終了後の4時から行われました。結果、翌3日の株価は一時1700ポイント以上の暴落。3日には自動車に対する25%の追加関税が発動され金融大手ゴールドマンサックスは車1台の値段が5000ドルから1万5000ドル値上がりすると試算しています。さらに上乗せされる今回の相互関税。前例のないトランプ関税がアメリカを建て直す第一歩となるのかそれとも景気後退の引き金となるのか、意見はトランプ政権派かそうでないかでわかれています。