通報で駆けつけた警察官が自閉症の少年に向けて発砲。近所の住民が撮った動画で警察への批判が高まっています。
アイダホ州ポカテロ市で5日(土曜日)事件は起きました。少年は17歳。自閉症で知的障害がありしゃべることができません。包丁をふりまわし母親と見られる女性が後ろから止めようとしています。
これを見た近所の住民が警察に通報。4人の警官が現場に駆けつけました。警官4人はフェンス越しに銃をかまえ少年に向かって怒鳴る声が聞こえます。
その直後、少年が立ち上がると警官4人は一斉に銃撃。
少年は倒れ込みます。一部始終を撮影していた近所の住民、ブラッド・アンドレさんは...
「ノー!ノー!!」
ブラッド・アンドレさん
「『ノー』としか言葉がでませんでした
信じられないほど愕然として
人生でこんなにショックを受けたことはありません
予想していた事態と全く違うことが起きたのです」
アンドレさんによると少年と一緒に庭にいた母親が駆けつけた警官に説明していたということです。
ブラッド・アンドレさん
「母親の声は聞こえて見えていたはずだ
聞こえないはずはない
それを無視したんだ
ボディーランゲージや叫び声で
これは特別な状況なのでやめてくれと伝えていた」
少年は病院に運ばれ3回の手術を行い足を切断され重体です。
警官が発砲したことについて警察は...
ポカテロ警察署長
「こういう事態で警官は瞬時に判断することが必要です
自分たちだけではなく周囲にいる人たちの安全も考えます」
真実を検証するには様々な証拠をもとに捜査する必要があるとして警察は一つの角度から撮られた映像だけにとらわれて判断を下さないよう呼びかけています。
確かに一つの映像だけで全てを判断するのは危険ですが現場に到着してほぼすぐに発砲。大人の胸あたりまであるフェンスを隔てて警官が命の危険を感じたのか発砲する前にあと数秒、事態を把握する時間がかけられなかったのかこれから捜査が行われます。