カリフォルニア州で立て続けに銃撃事件が起きました。21日土曜日、ロサンゼルス郊外のダンススタジオでアジア系の男が銃を乱射し、11人が死亡しました。
21日土曜日午後10時半ごろ、カリフォルニア州モントレーパークにあるダンススタジオに男が押し入り、銃を42発乱射。50代~70代の女性6人、男性5人の11人が死亡、9人が負傷しました。モントレーパークはアジア系住民が多く、事件のあったダンススタジオにはおよそ50人が集まり、旧正月の春節を祝うイベントが行われていました。この男性は、脚を撃たれたといいます。「脚が痛くて見たら穴が開いていました。」と語りました。
容疑者はアジア系のフー・キャン・トラン72歳で、銃乱射の約20分後に、アルハンブラにある別のダンススタジオに押し入りましたが、居合わせた男性に銃を取り上げられました。容疑者から銃を取り上げた男性は「銃を取り上げましたが、後ろから殴りかかってきました。なんとかしないと犠牲者が出ると思いました。」と語りました。
容疑者はその場を立ち去り、車で逃走。捜索が続けられ、22日日曜日、容疑者の車を警察が発見しました。警察官が近づくと、車内から銃声が聞こえたということです。その後、特殊部隊が突入し、容疑者の死亡を確認しました。容疑者の自宅からは、特殊部隊や数百発の弾丸が発見されました。
知人によると、容疑者は押し入った2つのダンススタジオの常連でしたが、そこでの友人は少なく、人に不信感や嫌悪感を抱いていたということです。当局は、容疑者が元妻への恨みがあり、元妻を狙った犯行の可能性があるとして捜査を進めています。