ダンススタジオで起きた銃乱射事件から2日後の23日月曜日、 カリフォルニア州サンフランシスコ近郊にある農場2カ所で銃撃事件が発生し、少なくとも7人が死亡、1人が重傷を負いました。農場で働く66歳の男が殺人罪などで訴追されました。
23日月曜日、午後2時半ごろ、カリフォルニア州ハーフムーンベイにあるキノコ農場で男が銃を発砲し4人が死亡、1人が重傷を負いました。その後、男は別のキノコ農場に移動して銃を発砲し、3人が死亡しました。サンマテオ郡警察は会見で「証拠から職場での銃撃事件とみています。」 と語りました。
事件からおよそ2時間後、容疑者を警察が拘束しました。容疑者は中国国籍のザオ・チュンリ66歳で、初めに銃撃事件があったキノコ農場で、フォークリフトのドライバーとして働いていました。また、2軒目のキノコ農場でも働いていたことがあるということです。現場を訪れていたカリフォルニア州選出アナ・エシュー下院議員は「目撃者によると、容疑者は誰を撃つか決めていたようです。何人かは顔をめがけて発砲していました。」と語りました。
犠牲となったのは、アジア系とヒスパニック系の男性5人と女性2人です。サンマテオ郡警察は「犠牲者の何人かは移民で、近親者を見つけて連絡するのに苦労しています。」と語りました。
また、容疑者の元ルームメイトによると、容疑者はルームメイトを枕で窒息させようとしたり、頭をナイフで切って殺害すると脅したりしたことがあったということです。容疑者が犯行に使用した半自動拳銃は、合法的に入手したものでした。11人が死亡したロサンゼルス近郊のダンススタジオで起きた銃乱射事件から、わずか2日後に起きた事件に、ニューサム知事は銃規制の強化を訴えました。「こんな状況はアメリカだけです。銃所持率が世界一であれば、銃による犠牲者が多いのも当然です。これを許してしまっているのです。」