新型コロナの後遺症について新たな研究が発表され、感染後に心臓病を発症する可能性が高くなることが分かりました。
先週、医学雑誌ネイチャーメディシンに、新型コロナの後遺症について新たな研究結果が発表されました。退役軍人の医療データに基づき、ワクチンが普及する前に新型コロナに罹患した15万人以上を対象に、感染後の1年間を調査したところ、症状の程度に関わらず、感染した人は、感染していない人よりも心不全など命に関わる心疾患を引き起こすリスクが、4%高かったということです。研究では、アメリカ国内だけでも300万人が、新型コロナ感染後に心臓の合併症を発症したとみています。
看護師で65歳の女性は、2020年に新型コロナに感染し、症状は軽かったものの、感染の数週間後に胸に痛みを感じるようになったといいます。「それまでこのような胸の痛みはありませんでした。痛みは数カ月続きました。」 胸の痛みは心臓発作ではありませんでしたが、心不全を発症する可能性があるとして医師による厳重な監視が今も続いています。「たとえ感染の症状が軽くても、後遺症などの問題が起きることもあるのです。」