生後6ヶ月から5歳未満の子供に対するワクチンの緊急使用許可の手続が延期されました。また、CDC疾病対策センターが、追加接種・ブースターショットの効果は、4カ月で低下するという研究を発表しました。
先週1週間の子供の感染者数は、30万人となり、1月のオミクロン株のピークから74%減少しました。15日火曜日、CDC疾病対策センターは新たな研究を発表し、今年1月にオミクロン株がピークだった時の子供の感染による入院患者数が、去年9月にデルタ株がピークだった時の4倍だったとしました。特にワクチン接種の対象外となっている5歳未満の子供の入院が増えたということです。
そうした中、11日金曜日、製薬大手ファイザーは、5歳未満の子供へのワクチンについて、緊急使用許可を得るための手続を延期すると発表しました。ファイザーは、今月1日、5歳未満へのワクチンに関し、2回接種の治験データでFDA食品医薬品局への申請手続きを始めましたが、3回接種の治験データが集まるのを待ち、手続きを進めるとしました。これを受けてFDAは、15日火曜日に予定されていた5歳未満へのワクチンについての専門家委員会の会議を延期しました。
ファイザーは去年12月、生後6カ月から4歳までの治験で、2歳から4歳の子供には2回接種後、十分な免疫反応が得られなかったとし、 3回接種での治験を進めています。データが集まるのは、4月上旬になると見られています。保護者の1人は「子供にワクチンを接種させたいですが、安全のためなら2カ月待ちます。」と語りました。
また、11日金曜日、CDC疾病対策センターは追加接種・ブースターショットについて新たな研究を発表し、接種後4カ月で 効果が低下するとしました。研究によるとファイザー製、モデルナ製ワクチンのブースターショットは、接種から2カ月後では入院を防ぐ効果が91%と高いものの、4カ月後には78%に低下するということです。CDCは、更なる追加接種、4回目の接種について今後、検討するべきだとしています。専門家は4回目の接種に関して、高齢者や持病のある重症化リスクの高い人は必要になる可能性があるとしています。