ファイザー製ワクチンの5歳~11歳への接種に関して、感染予防効果が低いという調査結果が発表されました。
先月28日月曜日、ニューヨーク州保健当局による 5~17歳を対象にしたファイザー製ワクチンの感染予防効果についての調査結果が発表されました。それによりますと、5~11歳の子供について重症化を防ぐ効果はあるとしながらも、感染予防効果が12歳以上に比べて大きく劣っているということです。これは、オミクロン株の感染が流行していた時期に行われた調査で、5~11歳の感染予防効果は、接種直後には68%でしたが、約1カ月後は12%に低下したということです。12~17歳の感染予防効果は、接種直後には66%で、約1カ月後は51%でした。テキサス小児病院ワクチン開発センター所長は「接種量を変えるか、追加接種することで効果が上がるでしょう。」と語りました。
一方、1日火曜日、CDC疾病対策センターは、ファイザー製ワクチンについて、10州での子供の入院に関する調査結果を発表し、5歳から11歳の入院や死亡を防ぐ効果が高いとしました。これは去年4月から今年1月末までの調査で、5~11歳の入院を防ぐ効果は74%、12歳から17歳では90%以上だったということです。
多くの専門家は、5~11歳へのワクチン効果が低いのは、この年齢層への接種量が12歳以上の3分の1であることが要因だとみています。しかし、CDCは要因は年齢や接種量ではなく、この年齢層への接種が始まった時期が、ワクチンの効果が低いとされるオミクロン株が蔓延する直前だったことから、オミクロン株流行の影響とみていて見解はわかれています。