バイデン大統領は、今年の夏に退任することを表明しているスティーブン・ブライヤー最高裁判事の後任に、初の黒人女性を指名すると発表しました。
先月25日金曜日、バイデン大統領は会見を行い「あまりに長い間、政府や裁判所がアメリカの国民を反映してこなかった。裁判所に我が国の偉大な素質を反映する時がきた。」と述べ、ワシントンDC連邦高裁のケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事を最高裁判事に指名する意向を明らかにしました。黒人女性が最高裁判事に指名されるのは、アメリカ史上初めてです。
ジャクソン判事はハーバード大法科大学院修了で、会見では、共に公立学校の教師だった両親の元、フロリダで生まれ育ったことなど、家族や親族の話もオープンに語りました。「私のおじが、違法薬物取引で終身刑を言い渡されたのは事実です。同時に弟と2人のおじが警察官で、おじの1人は私の出身地であるマイアミの警察署長として務めていました。
17歳と21歳の娘、そして次の世代の人たちにもメッセージを送りました。「私が何の仕事をしていても、私があなたたちの母親であることには変わりありません。」 「私の人生、キャリア、この国と憲法を愛する思い、この偉大な国の礎である法の支配を守る信念が、次世代の国民を鼓舞することを願います。」
上院で過半数をにぎる民主党は、議会が春の休みに入る4月9日までには承認したいとしています。 ジャクソン判事は去年連邦高裁の承認手続きで、2人の共和党議員の賛成票も得ていて、今回の承認も超党派になるか注目されています。