ABCニュースが、ウクライナ東部から避難してきた子供たちが多くいるウクライナ西部の児童養護施設を取材しました。避難してきた子供たちは、軍事侵攻のトラウマに苦しんでいます。
ウクライナの西部、ポーランドの国境に近い街、リビウにある州立の児童養護施設があります。子供たちが遊ぶすぐ横には、防空壕があります。ここにいる子供たちの半数は、ウクライナ東部の都市から避難してきた子供たちです。ABCニュース記者は「子供たちは侵攻について分かっていませんが、良くないことが起き、違う場所へ来たことは分かります。多くの子供たちは親露派が支配するドネツク州から来ました。」と語りました。
ボランティアが集まり、子供たちの世話をしています。避難してきた子供たちは、今も夜になると攻撃のことを思い出すといいます。ABCニュース記者の「毎晩サイレンが鳴るたびに子供たちはおびえるのですか。」と質問すると、ここで働く女性は「子供たちがここに到着した日は特にひどく、全員が泣き叫んでいました」と答えました。
ロシアの軍事侵攻がトラウマとなり、子供たちに怒りや涙がこみ上げてきます。ABCニュース記者が「攻撃的になっているようですね」と聞くと、ボランティアは「攻撃的で、怒りもありますね。」と応えました。ボランティアの女性は、子供たちをできるだけ抱きしめるようにしているといいます。ABCニュース記者が「彼らには何が一番必要ですか?」と質問すると、ボランティアの女性は「一緒にいることだと思います。」と応えました。