先週末のデイライト・セービング・タイム、いわゆる夏時間への移行で、なんとなく生活のリズムが崩れていると感じている方もいるのではないでしょうか。年2回行われるこの時間の変更がなくなるかもしれません。
15日火曜日、アメリカ議会上院が、夏時間を恒久化する法案を全会一致で可決しました。この法案は共和党のマルコ・ルビオ上院議員が中心となり、超党派で進められている法案です。マルコ・ルビオ上院議員は「これが成立すれば、2度とばかげなことをしなくて済む。」と語りました。民主党のパティ・マレー上院議員は「幼い子供の安眠を求めて奮闘する親にとって、時間の変更は何の利点もないカオスです。」と語りました。
夏時間は1時間、時間を先にずらすことで夏の間の日照時間を有効に使い、節電のために行われるもので、アメリカでは1918年に始まりました。しかし、現代社会で夏時間への移行が、省エネ効果をもたらしているのかどうか疑問視する専門家も多く、ある調査では時間が1時間ずれることで心臓発作、流産、職場での怪我、そして交通事故が増えるとしています。ナンシー・フォルドバリー医師は「睡眠と覚醒を司る体内時計が崩れるのです。体内時計は正確で周期があります。たった1時間でも大きな影響があります。」と語りました。
法案はこの後、下院で通過し、バイデン大統領が署名すれば全米で時間の変更がなくなることになります。去年11月に発表された世論調査では、63%の人が年2回行われる時間の変更を廃止するべきとしています。夏時間と標準時間は、もともと半年づつだったのが、今では34週間(約8カ月)が夏時間で、より多くの人が夏時間で固定することを望んでいるということです。成立すれば2023年11月から施行されるということです。