アメリカではガソリン代の高騰から、ガソリンの窃盗事件が各地で相次いでいます。また、ビジネスにも大きな影響を及ぼしています。
17日木曜日、アメリカのレギュラーガソリンの平均価格は、 1ガロン4.29ドルとなりました。 カリフォルニア州では、1ガロン5.79ドルになっています。そうした中、各地で燃料の窃盗が相次いでいます。テキサス州ヒューストンでは、この車が、地下のタンクに直接ホースをつなげ、軽油1000ガロンを盗んだと見られています。 ガソリンスタンド経営者は「タンクの上に車が停車し、誰も出てきません。車の中に隠し扉があったのでしょう。」と語りました。ジョージア州アトランタでは、車からガソリンを抜き取って盗んでいた男が逮捕されました。
ガソリン代の高騰は、さまざまなビジネスに影響を及ぼしています。インディアナ州で送迎サービス会社を経営している男性は「廃業するしかありません、何もかもおしまいです。」と語りました。配車大手のウーバーは、16日水曜日から1回の乗車あたり、最大55セントの燃油サーチャージを導入しました。ニューヨーク市は対象外です。また、車でフードデリバリーフードデリバリーをしている女性は「値上がりが続くならパートにするか考えます。フルタイムではできません。」 と語りました。
ABCニュースの新たな世論調査によると、バイデン大統領によるロシアからの燃料の輸入禁止について77%が支持すると回答しましたが、ガソリン代高騰とインフレに対するバイデン大統領の対応については、70%が評価できないと回答しました。
そうした中、16日水曜日、FRB連邦準備制度理事会は、インフレを抑え込むため、金利を0.25%引き上げることを決めました。コロナ禍で続けてきたゼロ金利政策を解除し、約3年ぶりの金利引き上げとなります。