ロシアの軍のウクライナ侵攻が激しさを増す中、360万人以上の住民が戦闘を逃れて国外に脱出しています。バイデン大統領は24日木曜日、難民プログラムなどを使ってウクライナから10万人を受け入れる方針を明らかにしました。そうした中、ウクライナ国内に残る医療従事者のために、アメリカの医療従事者が様々な形で支援を行なっています。
大量の荷物を持ってシカゴの空港から9人の医師と看護師が、ウクライナに向かいます。80個のスーツケースの中身は全て薬や医療用品です。 医療・人道援助団体「メッドグローバル」共同創立者のジョン・ケーラー医師は「すぐに現場に入り、5つの病院に行くことが決まっています。」と語りました。「メッドグローバル」のボランティア、ライリー・ジョーンズ医師は「ウクライナと北米の機関から要請があり、喜んで引き受けました。」
デューク大学病院に所属する小児科の看護師、メリッサ・バーブさんは、国際人道援助団体の一員としてウクライナの病院で働いています。ここで赤ちゃんの心臓手術に携わりました。 バーブさんが病院の窓から撮った映像には、ミサイル攻撃による黒煙が見えます。
カリフォルニア州の整形外科医、ドナルド・ビットナー医師は、外傷を治療する知識で支援しています。ビットナー医師は「世界は一つのコミュニティです。私たち医師はみな同じ信念を持っています。」と語りました。アメリカ軍の外傷外科医としてアフガニスタンに派遣され、250人以上の負傷兵に手術を施した経験があります。戦場で学んだ知識を大勢のウクライナの医師にリモートで伝えています。ビットナー医師は「ウクライナの外科医は患者を地下室や自宅などで治療しています。」と語りました。