全米で自動車のマフラー部分の盗難が相次いでいます。犯行の現場に遭遇した非番の警察官が銃で撃たれ死亡しました。
テキサス州ヒューストンにあるスーパーマーケットの駐車場で事件は起きました。非番の警察官が妻とスーパーマーケットから出て来ると、自分たちの車のそばに男が3人いるのを発見。非番の警察官が3人の男に近寄ると男たちが銃を発砲し、銃撃戦のすえ、警察官は胸を撃たれて死亡しました。ハリス郡警察は「彼は妻に危ないから逃げるように言い、地域のために犯罪を止めようとしました。」と語りました。
死亡した警察官は、自動車の盗難を取り締まる部署に所属していました。警察は犯人が車のマフラーの一部を盗もうとしていたとみています。その後逮捕されたのは23歳、19歳、17歳の3人で殺人の罪で起訴されています。
警察当局によると、排気ガスに含まれる有害物質を浄化するマフラーの触媒部分の盗難事件が全米で多発しており、1つにつき最大300ドルで取引されているということです。触媒部分に使われている希少金属は価格が高騰しており、金の格価を上回っています。ハリス郡警察は「ヒーローさえ危険な目に合う地域です。市民に危険が及ぶことは容認できません。」と語りました。