アメリカでは、2回目の追加接種が始まっていますが、専門家はこの秋、さらなる追加接種が必要な可能性があるとみています。
アメリカでは、感染力が強いとされるオミクロン株の亜種「BA.2」が感染者の72%となりました。全米では、感染による入院患者数の減少が続いていますが、10州とワシントンDCでは10%増加しています。
CDC疾病対策センターのワレンスキー所長は、50歳以上が対象となっている2回目の追加接種に加え、さらなる追加接種が必要になる可能性があるとしています。ワレンスキー所長は「基礎疾患のある50歳以上と65歳以上には2回目の追加接種を勧めます。これらの人たちは秋にさらに追加接種が必要になるでしょう。」と語りました。
ニューヨーク市では、1日の新規感染者数が1カ月前は約600人でしたが、4日月曜日には約1500人となり、増加しています。こうした状況を受け、1日金曜日、アダムズ市長は、2歳から4歳の学校でのマスク着用義務を続けると発表しました。
そうした中、1日金曜日、ワクチン接種の対象となっていない5歳未満の子供に関するオミクロン株感染についての研究結果が発表されました。研究によると、オミクロン株の5歳未満の子供への感染力はデルタ株の6~8倍だったものの、重症患者は少なかったということです。5歳未満の感染患者のうち入院したのは、オミクロン株では1.8%、デルタ株では3.3%でした。また、オミクロン株への感染では、デルタ株に比べて人工呼吸器を使用するリスクが85%少なかったということです。