新型コロナウイルスのニュースです。アメリカではオミクロン株の亜種BA.2の他に、新たな亜種BA.4とBA.5への警戒が高まっています。そうした中、FDA食品医薬品局が、ジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンについて使用を制限すると発表しまいた。
北東部では、BA.2とその亜種の流行で新規感染者数が増加しています。ニューヨーク市では、7日間平均の 新規感染者数が3月の始めは約650人でしたが、5月の始めには約3000人に増加しました。2日月曜日、市は、10万人当たりの感染者数が200人を超えたとして、新型コロナウイルスへの警戒レベルを「低い」から「中程度」に引き上げ、公共の屋内施設でのマスク着用を推奨しました。アダムズ市長は「マスクを着け、ワクチンを接種し、追加接種をしてください。」と会見で述べました。
一方で、専門家らは、オミクロン株の2つの新たな亜種について調査を進めています。 このBA.4、そしてBA.5と呼ばれる亜種の影響で、南アフリカでは新規感染者数が2週間で3倍に膨れ上がりました。アメリカでは16州で確認されていますが、いまのところ感染者数はわずかです。ボストン小児病院のジョン・ブラウンスティン医師は「BA.4とBA.5に 数カ月は警戒が必要です。数カ月ごとに 感染の波が来ていたように、次の波が来るかもしれません。」と語りました。
また、先週確認された子供の新規感染者数は5万3000人で、2週間で61%増加しています。
そうした中、5日木曜日、FDA食品医薬品局はジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンについて、接種により、まれに血栓症を引き起こすリスクがあるとして使用を制限すると発表しました。FDAによると、これは血栓症のリスクについての新たなデータ分析を受けての判断で、モデルナ製またはファイザー製が入手できないなどの場合以外はジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの接種を制限するとしています。今回FDAが指摘する血栓症については、接種から2週間以内に発症しているということで、接種から時間が経っていれば心配はないということです。