アメリカ西部で水不足が深刻です。カリフォルニア州では、1500の貯水池の水量が例年の同時期に比べて50%少なくなっています。
カリフォルニア州最大規模の貯水池のひとつ、フォルサム・レイクは、州内のおよそ4000万人以上が飲料水の供給源としています。しかし今年、その水量が著しく減っています。ボート乗り場はのあたりは干上がった状態です。この貯水池の水源であるシエラネバダ山脈の雪はすでに減少している上に、高温と乾燥で蒸発を続けています。
カリフォルニア州全体が水不足に見舞われており、農業や水力発電に影響が出る恐れがあります。さらに、これから山火事の時期が訪れます。カリフォルニア州天然資源庁長官は「この貯水池では足りなくなり、住民25万人には他から飲料水を供給しています。これまで気候変動への備えは未来の計画だと考えられていました。」と語りました。
ここでは気候変動への取り組みは、急務となっています。このワイナリーでは水不足で、去年、収穫の25%に被害がでました。変動する気候に適したブドウを研究しているカリフォルニア大学にブドウ畑の一部を提供しています。 ワイナリー経営者は「心配です。孫娘はこのブドウ畑を歩けるのか、ここからワイン造りができるのか。」と語りました。
干ばつは西部の広範囲に広がっています。 アメリカ最大の貯水池、ネバダ州, アリゾナ州レイク・ミードも貯水容量が観測史上最低のおよそ36%にまで落ちています。西部の7州にわたり水を供給しているレイク・ミードの影響は大きく、専門家はすぐに解決できる問題ではないため、各州に節水への協力を求めるしかないとしています。