全米で海水浴客がサメに襲われる事故が増えていますが、近年サメとは無縁だったニューヨーク市でも女性が重傷を負う被害が出ました。
7日月曜日午後、ニューヨークのロッカウェイビーチで65歳の女性が遊泳中、サメに襲われ重症を負いました。 警察によると女性は1人で泳いでいて、悲鳴を聞いたライフガードが救助したということです。女性はサメに左足を噛まれて重傷で、救急隊員が止血帯で応急手当を行いました。緊急無線「女性が噛まれました。出血していて意識はありません。水からは出ています。」
当局はビーチを閉鎖してドローンやヘリコプターでサメの捜索を行いました。地元住民は「(サメの被害なんて)聞いたことないね。溺れる事故はよく聞くけどサメは初めてだ。」と語りました。翌8日(火曜日)には近くの別のビーチでもサメが目撃され、一時閉鎖されました。
これまでニューヨークで報告されたサメによる被害は20件でその約半数がこの2年間に集中しています。独立記念日の連休には、ロングアイランドでサメに襲われた事故が少なくとも5件報告されています。サメに襲われたピーター・バンクーリさん(15)は「噛まれた瞬間、まずは水から出て助けを求めようと思った。」と語りました。専門家によると海水の温度が上昇していることでサメの餌となる魚が浅瀬に移動していることから、サメが海水浴客と遭遇する事故が増えているということです。