84年ぶりの襲来で 西海岸に大きな被害をもたらした 熱帯低気圧「ヒラリー」。 その後に続き、熱帯低気圧「ハロルド」が テキサス州に22日火曜日に上陸し 大雨と暴風をもたらしました。
22日午後7時ごろ、テキサス州に上陸した「ハロルド」は、 弱い熱帯低気圧にな勢力を落としましたが、 23日水曜日まで内陸を移動し、多いところでは 最大100ミリの雨をもたらしました。
カリフォルニアでは、1939年以来の 熱帯低気圧「ヒラリー」が通過し、 氾濫した川などから流れ出た土砂などで多くの家が冠水しました。
サンバーナーディーノ郡の山あいの集落では21日時点で700世帯が避難。女性一人が家に押し寄せた濁流に流され行方不明となっています。
ロサンゼルス市内のこの病院では、停電により数百人の 入院患者らの移動を迫られました。
病院関係者 「停電の後、患者の出産を行わなくてはなりませんでした。懐中電灯を集めて照らし、無事出産できました」
一方、アメリカの中部では、シカゴやミネアポリスなど 各都市で華氏100度を超える熱波が覆いました。
また、カナダと国境を接するワシントン州では、 7月から続く乾燥した気候から山火事被害が拡大し住宅地にまで広がっています。
ワシントン州の知事は、こういった気象災害を防ぐには、消防などの数を増やすのではなく、温暖化を止めなくてはならないと語っています。
東海岸では、ドミニカ付近を通過した熱帯低気圧「フランクリン」が、勢力を増しながら大西洋を北上していて、数日後にハリケーンになると予報されています。