ニューヨーク市では、市内の渋滞の緩和のため全米で初のなるコンジェスチョン・プライシング、「渋滞」料が導入されることになりました。早ければ来年春にも始まります。
23日金曜日 、連邦道路管理局は、ニューヨーク市に対し渋滞が激しい区間であるマンハッタン・ミッドタウンの60丁目通りから南に入る車に 通行料を徴収することを許可しました。リサ・ダグラン市民諮問委員は、「実施からすぐに渋滞緩和が見られるでしょう。交通量の多いミッドタウンで公共バスがスムーズに走れるようになります 。バスがにわとりより早く走れないと意味がありません 」と述べています。
これまでシンガポールやロンドンでも同様の制度が設けられ、渋滞は30%減りバスに乗る人は33%増えて空気の質も向上しています。管理するニューヨーク州都市交通局も「渋滞も、空気も、道路の安全も、さらに公共交通機関も改善する」と述べています
収益は年間10億ドル以上と言われ、パンデミックで乗客数が激減したことで資金難に苦しむMTA、ニューヨーク州都市交通局のインフラ改善に使われます。
しかし、タクシーの運転手や州外からトンネルや橋の通行料を払ってくる車通勤の人などには痛手で免除制度を求める声も上がっています。細かい料金設定などはこれから決められるということですが 提案書ではラッシュ時には$23、オフピークは$17と設定されていました。
サンフランシスコも同じような「渋滞」料の徴収が検討されているということです。
この「渋滞」料は、2007年2代前のマイケル・ブルームバーグ市長の時代に初めて提案されていたもので、およそ15年経って成立となります。