日本でも、豪雨による災害が 伝えられていますが、 アメリカでも、稀に見る集中豪雨による洪水や、 記録を塗り替える猛暑などの異常とも言える悪天候で、深刻な被害が相次いでいます。
アメリカ東北部では、先週末広い範囲で降った大雨により多くの川が氾濫し、洪水の被害に見舞われています。
北はメーン州から南はニュージャージー州の広い範囲で、多いところでは1日に200ミリ以上の大雨が降り各地で川の氾濫決壊や鉄砲水が発生、
住宅の浸水や道路寸断などで多くの住人が避難を余儀なくされました。
ニューヨーク州(オレンジ郡)では、9日(日曜日)、自宅から高台に逃げようとした43歳の女性が水に濁流に流されて死亡しました。
被害が最も深刻なのは、北部のバーモント州で、州都であるモントピリアの市内を流れるウィノースキー川が氾濫し、州議事堂などのあるダウンタウンは冠水、幹線道路や線路なども寸断され住民の避難も困難な状態です。 また、街の北にあるダムは、11日火曜日の時点でほぼ満水の状態で、今後雨が続けば、今以上の被害が出ると予想されています。 バーモント州知事は、危険な状態はまだ続くと予想され住民の避難を最優先するとしています。
一方、アメリカの、東はフロリダ州から、メキシコ湾南岸、そしてカリフォルニア州まで太平洋沿岸までの広い地域でエリアでは、危険な暑さが続いています。今月はじめ頭から高気圧が停滞し、今後しばらく熱波が留まると予想されています。
アリゾナ州フェニックスでは、すでに13日間(木曜日まで)連続で最高気温が華氏110度、摂氏で43度を超え、もしこの気温が18日間続けば、今までの記録を更新する猛暑となります。
農地なども多く屋外で働く人に対して、熱中症に対する注意も呼びかけられています。今年は、南米ペルー沖の海水温が上がる「エルニーニョ現象」が発生したこともあり世界各地で、異常な暑さを記録しています。気象予報士は、来週までに、アメリカの10州で最高気温を更新すると予測しています。
予報では、今週末からバーモント州やニューヨーク北部で、長雨の予報が出ていて地元ではさらなる危険に備えて、警戒が呼びかけられています。