8月に発生したペンシルベニア州の刑務所から殺人犯の受刑者が脱獄した事件。
逃亡中だった受刑者が、13日朝、警察に拘束・逮捕されました。これで、およそ2週間に及んだ逃走劇が幕を閉じました。
刑務所脱走からおよそ13日と23時間、警察の追跡を逃れ逃亡を続けたダネロ・カバルカンテ受刑者(34)が、13日水曜日午前8時16分刑務所から北へ37キロほどの森の中で、警察官らに拘束、逮捕されたと報告がありました。
逮捕のきっかけは、13日未明、捜索範囲内の住宅で防犯ブザーが作動したため捜索班がこの地域を包囲し、最終的に朝8時過ぎに茂みに隠れていた逃れた受刑者を警察犬が囲んで捉えたという事です。
カバルカンテ受刑者は、元交際相手を滅多刺しにして殺害した罪で、先月終身刑を受け、それから2週間後の先月31日に刑務所を脱走しました。
受刑者は、休憩場所の壁をよじのぼり、監視カメラをすり抜け脱走、林の中に潜み、住居に侵入し窃盗を繰り返し、逃亡生活を続けてきました。地元警察へは、逃走からすぐに多くの目撃情報が寄せられていて今週初めには、元仕事仲間の家に盗んだバンで訪れ、自宅の監視カメラに捉えられ、その後、住宅のガレージに侵入しライフル銃を入手したなどの情報も伝えられました。
カバルカンテ受刑者が武装したことでさらに危険が高まり周辺地域の住民には、一部外出が制限されるなど厳戒態勢が敷かれ、捜査隊は最大500人までに増員されていました。
事件が解決した一方、ほぼ手ぶらで脱獄した受刑者が、武器や車を手に入れ2週間もの長期間、足取りがつかめなかった事について、捜査当局を批判する声も出ています。