アメリカ東海岸で山火事が広がり懸命な消火活動が行われています。
22日(土曜日)ニュージャージー州ワートン州立森林公園で火災が発生しました。乾燥した空気と強風で火は燃え広がり公園内のキャンプ場に避難命令が出され18棟の家屋が一時延焼の危険にさらされました。夜を徹しての消化活動が行われ、2日後の24日(月)ようやく鎮火しましたが、この火災で2300エーカー(930ヘクタール)が焼き尽くされました。
ノースカロライナ州では複数の山火事が22日(土)から発生。被害が広がっています。26日(水)の時点で少なくとも11の家屋が全焼しノースカロライナ州当局は22日夜、シャーロットから西におよそ130キロに位置するポーク郡の住民に避難命令を出しました。ポーク郡周辺だけでも3箇所で山火事が広がり必死の消化活動が続いています。
またサウスカロライナ州でも2箇所で山火事が発生しており27日(木)の時点で合計6000エーカー(2400ヘクタール)が焼失。24日(月)から火災周辺のおよそ100世帯に避難指示がでています。映像ではピケンズ郡の火災で深い煙が広がる中空からの消化活動が行われていますが火の勢いに追いつかない状態です
サウスカロライナ州森林局広報担当 26日(水)
マデリン・スチュアート氏
「現状で鎮圧率は0%で事態収拾の見通しはたっていません」
また、そのほかの地域の住民についても火が燃え広がった場合に備えてすぐに避難できるよう準備するよう指示されています。
グリーンビル郡ではブルーリッジ山脈で2800エーカー(11ヘクタール)以上を焼き尽くす大規模な山火事が発生しており鎮火の目処はたっていません。
25日(火曜日)に一部の住民に避難命令が出されています。ノースカロライナ州とサウスカロライナ州で山火事が広がっている地域はともに去年9月に上陸したハリケーン・ヘリーンで大きな被害を受けておりまだ復旧がされていない地滑りした山肌や閉鎖されたままの道路が消化活動の妨げになっています。また乾燥した気候が続いており、およそ800万人が引き続き「red flag warning」火災が発生しやすい環境を示す警報下にいます。