メーン州で25日水曜日に発生した複数箇所での銃乱射により20人以上が死亡、50人以上が負傷した事件ですが、未だ犯人の足取りはつかめていません。
メーン州ルイストンで25日午後7時ごろ、自動小銃を持った男が乱射し、少なくとも22人が死亡、50人以上が負傷したと伝えられています。
メーン州の警察では、逃走中の重要参考人の男を、数百人態勢で追っています。
警察は、事件発生からおよそ1時間で、銃を構えた男が映る監視カメラの映像を公開。その後すぐにこの男は、メーン州ボウドインのロバート・カード、40歳と発表しました。
警察の発表によりますと、この男は、陸軍予備兵で、軍では銃器のインストラクターを務めていました。
一方で男は、精神的な問題も抱えており、幻聴などの症状もあった事が明らかになっています。
男が襲ったのは2箇所で、最初に乱射を行ったのは、地域の人たちが集うボーリング場で、この日は子供を交えた家族の大会が行われ、大勢がボーリングを楽しんでいました。
その後、およそ8キロ離れた大型のスポーツバー・レストランに向かいここでもゲームイベントに集まった人たちに向け、自動小銃を乱射しました。
男が所持していたのは、殺傷能力が高いAR15型の自動小銃とみられ銃のインストラクターをするほどの専門的な知識もあり、非常に危険な人物として、警察は、地域に厳重な配備を敷くと共に住民には家の中にこもって身を守るよう警告。
翌日木曜日には、地域の学校や商業施設なども閉鎖されました。
捜査では、男が乗り捨てたと見られる車が見つかっていますが、その先の足取りはわかっていません。
銃犯罪を監視する団体によりますと、今年はすでに560の複数銃撃殺害事件があり今回の事件の被害者の数は、今年最悪だという事です。