複数の裁判を抱えるドナルド・トランプ前大統領の、不倫相手への「口止め料」支払いに関わる刑事裁判でニューヨーク州地方裁判所で陪審員の選出が始まりました。
これは、トランプ前大統領に関わる刑事裁判の一つで陪審員が全員選ばれた後に、法廷で公判がスタートします。15日月曜日から陪審員の選出作業が始まり、木曜日までに12人が選出されました。
裁判に必要な陪審員は、12人で、6人の補欠も選ばれます。陪審員は、18歳以上で米国市民権保持者である必要があり、検察と弁護側、双方から質問を受け選出されます。
個人情報は秘密にされますが、選考の公平さを示すために性別やおおまかな年齢、職業などが公表されます。今回は教師や看護師、法律家など様々な経歴の人たちが選ばれました。
今回行われる裁判は、トランプ大統領が、ポルノ女優との不倫に対する「口止め料」の支払いを有権者に秘密にするため、業務記録を改ざんしたなど34件の重罪に問われていますが、トランプ氏はその女性との関係や不正行為など全てを否定しています。
トランプ氏「私の顧問弁護士が支払う法的支出書類にサインしただけだ、なぜそれが罪になるんだ?」アメリカの大統領経験者として、初めて刑事裁判で罪を問われるトランプ大統領。
アメリカでは、成人した国民の義務としての陪審員裁判という考え方が強くあり、裁判が続く限り、陪審員は法廷に出廷する義務が課せられ職場もそれを許可し不在になることによって仕事上不利にならないよう義務付けています。