先週から続く中西部の大規模竜巻ですが、
被害の復旧も始まらないうちに
今週も再び 勢力の強い竜巻が、
中西部などの広い範囲を襲いました。
6日月曜日から7日火曜にかけて、
中西部の7州で少なくとも19の竜巻が発生しました。
「停電だ。巨大竜巻が襲っている!」
オクラホマ州の北部のバーンズダルでは、竜巻が街の中心を薙ぎ倒しました。
この街では、少なくとも1人が死亡、数人のけが人が出ました。
この家では建物のほとんどが破壊され、
赤ちゃんを抱いた住人が飼い犬と一緒に救助されました。
住人「永遠に続くかと感じたわ。多分一瞬だったのだろうけど、とても長く感じた」
オクラホマ州のバートルズビルの街では、数人の住民がホテルに避難しましたが、
電力を失い、外は大粒の雹が降るなど、危険な一夜を過ごしました。
ホテルの外壁には、飛ばされた木材が壁を貫くなど
竜巻の威力の凄さがうかがえます。
ABCニュースの気象担当記者が、竜巻の目のすぐ近くからレポートしました。
ABCニュース気象ジンジャー・ジー担当記者
「竜巻の目から10キロ弱の場所です。雨で竜巻の形が目視できませんが、レーダーで見ると瓦礫などが散乱していて竜巻が通過していることを指しています」
暴風を伴った竜巻は、中西部の北でも発生、
ミシガン州のフェデックスの配送センターを直撃しました。
建物の屋根がめくれ上がった状態になりました。
50人の従業員が建物の中に取り残されましたが
幸い大きなケガはありませんでした。
8日水曜日には、竜巻の範囲が西に移動。
テネシー州では、倒木が車に直撃し1人が死亡しました。
竜巻の威力は凄まじく、気象レーダーの観測では瓦礫などが
地上からおよそ6000メートルの高さまで飛ばされたということです。
住人の少年
「竜巻が近づいた時はホイッスルの音のようだった。その後はすごい轟音になった」
この他、ノースカロライナ州、アーカンソー州などでも竜巻が発生。
8日一日だけで、少なくとも13の竜巻が7州で確認され、
アメリカ全土で、14日連続で竜巻が発生したことになります。
ノースカロライナ州でも1人の死亡が確認されるなど、
この広範囲で長期に及んだ、大規模竜巻による
被害の全容はまだ明らかになっていません。