今週17日までの「つなぎ予算」の期限を前に議会下院で来年の2月を期限とする新たな「つなぎ予算」案が可決されました。翌日には、上院でも採択が行われバイデン大統領が署名する運びとなり政府機関の一部閉鎖はギリギリの段階で回避される形となりました。
この2カ月で2回のシャットダウンの危機がありました。9月30日に可決された「つなぎ予算」は、17日が期限で、新たに選出された共和党下院議長が、2度目の「つなぎ予算」案の採決を行い、14日(火曜日)賛成多数で可決しました。
この法案は予算を2つの部分に分割し、退役軍人関連、交通、住宅などの機関は1月まで継続し、残りの政府機関は2月まで機能するという異例のもの。
マイク・ジョンソン議長「クリスマス直前にそれぞれの懸案事項に対しての支出法案を提出するつもりはない。これにより我々保守派として次の段階での戦いに臨むことができる。」
しかし共和党内には、議長のこの判断に反対者も多くいます。
記者:「『つなぎ予算』に投票するつもりですか?」
テネシー州選出ティム・バーチェット下院議員(共和党)「いいえ」
オクラホマ州選出ケビン・ハーン下院議員(共和党)「支出は一切削減されていない」
一方、一部の民主党議員は前向きでした。
ハキーム・ジェフリーズ下院院内総務(民主党)「我々民主党は、どの問題についても共和党との一致点を見つける方針で臨んでいる」
上院は15日、木曜日、深夜の本会議で、この新たなつなぎ予算案の採決を行い、賛成87、反対11の賛成多数で可決しました。